犀の角の日記

ブログ、はじめました。そいつで大きくなりました。

些事

 世間には、認めがたい人間がいる。「人間は皆素晴らしいものだ」と、何の迷いもなく口にすることは僕にはできない。他人を傷つける者。自らの過ちを認めない者。文句は言うが自ら行動しようとはしない者。他人を見下す者。数え上げればキリがない。
 それでも僕は受け入れよう。貴方がたを受け入れよう。他人を傷つけずにいられないなら、僕を傷つけるがよい。自らの過ちを認められないなら、僕になすりつければよい。文句があるなら僕に言えばよい、貴方がやらずとも僕が行動しよう。見下すならば僕を見下して、気持ちよくなればよい。そうしたことで、下らない——実に、実に下らない、ヒトの抱える如何なる悪性にも劣る——争いが少しでも減るのならば、僕は受け入れよう。
 他人は変わらない。変えられるのは自分だけだ。ならば、期待すべきは他人に非らず。自分が期待し信頼すべきは、他ならぬ自分のみである。